筋電による運動錯覚を用いた運動支援

現在、リハビリや運動学習では指導者が口頭で支持を出したり、直接動かす方法がとられています。しかしこの方法は指導者に大きな負担を課してしまいます。そこで脳科学の分野にて、運動学習の際に筋肉を動かすイメージを持つことが重要であるといわれています。また、このイメージに注意を促す方法として「運動錯覚」が、近年、注目されています。

この運動錯覚とは、筋肉の腱に70~100 Hzの振動刺激を与えると生じる錯覚である。この錯覚が生じると, 腕を動かしていないのに勝手に動いたと感じます。過去の研究により運動錯覚が生じているときと運動しているときの脳の運動野が関係していることがわかりました。リハビリや学習に運動錯覚を利用する場合, 動きに対して適切な錯覚を与える必要がああります。しかし運動錯覚を生じさせるための振動刺激の条件(周波数, 力, 振幅等)は、いまだ不明確な部分が多くあります。

そこで本研究では筋電信号を用いて、適切な運動錯覚を引き起こすための振動刺激の制御を行います。上腕に運動錯覚が生じているとき, 腕の動きに変化が生じることが過去の研究にて発見されています。この動きの変化を筋電計にて計測することができれば、振動刺激を制御し、運動錯覚を変化させることができると考えています。

そこで本研究では筋電信号を用いて、適切な運動錯覚を引き起こすための振動刺激の制御を行います。上腕に運動錯覚が生じているとき, 腕の動きに変化が生じることが過去の研究にて発見されています。動きの変化によって振動刺激を動的に変化をさせ錯覚を制御することができれば振動刺激によって運動の誘導やリハビリへの応用が広がると考えています。

 

 

 

 

MR流体を用いたセンサレスフォースフィードバックデバイスの開発

触覚刺激を用いた聴覚の拡張及び提示波形包絡線の検討

関連記事

  1. 複数の発光・受光素子を用いた高速・高分解能視線計測デバイス開発

    本研究では、人間の視線に着目し、非常に速い眼球運動を捉えるためのデバイス開発を行っています。…

  2. ロボットの動作に対する視覚的注意の変化の測定

    近年、人間社会においてロボットの普及が顕著であり、その中でもヒューマノイド型のロボットが多く登場して…

  3. 視線情報を用いた人間の行動予測と誘導

    近年、人間社会と密接にかかわるような知能ロボットに関する研究が広く行われています。このことからロボッ…

  4. 洗濯物畳みロボットのためのインテリジェントワークベンチの開発

    近年、高齢化等の影響により様々な家事を自動化し、人間の負担の軽減をすることの需要が高まっています。し…

  5. 熟達者の力提示を用いた楽器演奏熟達支援

    楽器演奏には長期練習が必要であり,それを支援する研究は広く行われています.しかしながら,そのような研…

  6. 睡眠深度の測定及びアシスト

    近年,不眠症をはじめとして睡眠時無呼吸症候群等の睡眠障害を患う人が増加傾向にある.一方,質の良い睡眠…

  7. ワイヤを用いた網型圧力センサアレイによる面状フォースフィードバッ…

    近年,ヒトの姿勢に関連する健康被害の増加が懸念されています.例えばそれらの健康被害には,不良な着座姿…

  8. 磁気粘性流体と気泡緩衝材を用いた弾性表現および磁力変化による弾性…

    デスクワークや長時間運転などにより負担のかかる姿勢が増加・長時間化している傾向にあるが,硬さが可変で…

PAGE TOP