視線情報を用いた人間の行動予測と誘導

近年、人間社会と密接にかかわるような知能ロボットに関する研究が広く行われています。このことからロボットの人間社会への参加は非常に期待されていることが分かります。

現在、社会で利用されているようなロボットの中には人間の作業を手助けするものや、コミュニケーションを行えるようなものがあります。こういったロボットは人間に合わせるという行為を実現することで人間の作業をより快適なものにしようとしています。そこで必要とされるのが人間の意図や注意を読み取る技術です。

意図や注意を読み取るための手段として人の視線を利用するというものがあります。人間の意図は視線に表出するとも言われ、視線を用いることで人間の行動を先読みすることができると考えています。

しかし、人間の行動を先読みし、合わせるだけでは人間の能力によって作業の効率や多人数での移動の阻害になりかねません。そこで人間の行動を気づかれないように誘導を行うことができれば、作業や移動などをスムーズに行えるようになるのではないかと考え、研究を行っています。

現在はニューラルネットワークと呼ばれる機械学習を用いて視線の動きから人の行動を予測しており、実際にエージェント(ロボット:写真における男性)との衝突回避実験を行っています。結果として人間に対してエージェントの速度を予測に基づき変化させることで、人間の回避を想定の軌跡に近づけることが可能であることを示しました。今後はより完全な誘導を目指していこうと考えています。

 

熟達者の力提示を用いた楽器演奏熟達支援

協調作業を行う作業者の「気づかい」推定による相性解析

関連記事

  1. 人間の操作特性に着目した パーソナリティの抽出

    今日,自動車の事故回避を目的としたステアリング操作支援システムの普及が進んでいる.しかし,このシステ…

  2. 触覚刺激を用いた聴覚の拡張及び提示波形包絡線の検討

    音楽鑑賞や楽器演奏などの体験には,楽器の振動という単一の物理現象によって触覚と聴覚を…

  3. ロボットの動作に対する視覚的注意の変化の測定

    近年、人間社会においてロボットの普及が顕著であり、その中でもヒューマノイド型のロボットが多く登場して…

  4. 磁気粘性流体と気泡緩衝材を用いた弾性表現および磁力変化による弾性…

    デスクワークや長時間運転などにより負担のかかる姿勢が増加・長時間化している傾向にあるが,硬さが可変で…

  5. ダイナミクスを変化させることによるインタフェースの設計

    近年,安全性を向上させるだけではなく,運転の容易さ,快適性を高めるための各種運転支援システムの導入が…

  6. 全方向運搬ロボットの振動軽減機構の開発

    一般的に、「近い将来ロボットが一家に1台導入される」と言われて久しいが、人とロボットが協調し共存でき…

  7. 筋電による運動錯覚を用いた運動支援

    現在、リハビリや運動学習では指導者が口頭で支持を出したり、直接動かす方法がとられています。しかしこの…

  8. 複数の発光・受光素子を用いた高速・高分解能視線計測デバイス開発

    本研究では、人間の視線に着目し、非常に速い眼球運動を捉えるためのデバイス開発を行っています。…

PAGE TOP