呼吸手法の変化による自律神経機能活性度への影響

ストレスの蓄積は様々な病気を引き起こす原因となることから,常日頃からストレスを上手に発散しなければならない.

ストレスを解消するための手段として,睡眠やマッサージ機の利用などが挙げられるが,いずれの場合も時間の確保や空間の用意が必要であり,気軽に労力なく行うことができないといった問題点がある.

そこで近年では簡単に実践することのできる呼吸法といった,呼吸によるストレス低減効果が着目されている.本研究では呼吸手法の違いによる人のストレスへの影響を調査した.

心電波形から算出される自律神経機能活性度:LF/HFを用いることにより,人のストレス状態の定量的評価を行うことが可能である.結果よりLF/HFの平均値は,平常時では1.23,深い呼吸時では1.85,浅い呼吸時では3.75となった.呼吸によってストレスを増加・低減させることが可能であると確認できた.

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